足けりバイクから自転車になるケッターサイクルを買ったけど、初めての乗り物に、「うちの子イマイチうまく乗れない、どうやって練習したらいいの?」と思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
自転車練習のポイントは、ずばり「足けりモード」の乗り方にあり。
前編では、その足けりのポイントをご紹介します。
1.練習に必要なものを準備
まずは練習場所を決めましょう。公道ではなく広い公園など安全な場所を選んでください。ケッターサイクル・ヘルメットのほかに下記のものがあると便利です。
・13ミリのレンチ(サドルを上下する際に必要な工具)
・6ミリのアーレンキー(ハンドルを上下する際に必要な工具)
また、乗車時にはヘルメットを必ずかぶるようにしてくださいね。
2.サドルとハンドルのセッティングのコツ
サドルにまたがって、ハンドルを握ってみましょう。
足つき:足が地面にピッタリつき膝が軽く曲がった状態になるよう、サドルの高さを調節してください。
姿勢:ハンドルを握ったときに背筋が自然な状態で伸びているか確認。前かがみになっていたらハンドルの高さが低いので調整が必要です。
ちょっと進んでみて、膝が窮屈そうだったらサドルを上げましょう。逆に、膝が伸びてうまく足けりできない・スピードが出せなそうなら、サドルを下げましょう。乗りながらお子さんが一番足けりしやすい高さに調節すると良いですよ。
3.まずは車体に慣れよう
ハンドルを握って車体にまたがったら、子供一人の力で歩いて前に進んでみましょう。フラフラして車体が倒れてしまう場合、以下2つのことを気遣ってあげてください。
①ハンドルをしっかり握る。
②目線は地面ではなく、進行方向を見る。
②は難しいですが、とても重要です。パパやママは後ろから支えるのではなく、2メートルくらい離れた前方に立ち、「○○ちゃん、こっち見て!」と呼びかけて誘導してあげてください。
一人で前進するのが難しいようなら、最初は後ろのママキャッチハンドルで支えてあげましょう。一歩でも二歩でも前に進めたら「すごーい!上手ね!」とたくさんほめてあげてくださいね。最初の成功体験が、もっと練習して上手になりたい!という気持ちにつながります。
4.サドルに座って、足けりで進もう
一人で車体にまたがって歩くことに慣れたら、次はサドルにしっかりお尻をつけて進むことを教えてあげましょう。これも非常に重要なのですが、初めてだと難しく、できない子がほとんどです。
そんな時は、パパママや大きい子が自分の自転車を使ってお手本を見せてあげるとイメージがわきやすいでしょう。見て真似をするというのは意外と上達への近道だったりします。
ゆっくり、数歩だけでも良いので、少しずつお尻をつけて進める距離を伸ばしていきましょう。
サドルにお尻をつけて足けりする時も「目線は下ではなく、進行方向を見る」をしっかり教えてあげてくださいね。
5.スピードをつけて進んでみよう
お尻をつけてゆっくり前進できるようになったら、次はスピードをつける練習をしましょう。
スピードをつけるためには、歩幅を大きくとるのがコツです。大股で走るイメージで、足を前に出します。
練習方法としては、「よーいドン!」と言ってかけっこの体勢をつくってみたり、一緒に走ってみたり、お子さんがスピードを出したいと思うようなシチュエーションをつくってあげると良いです。
その時、お尻がサドルから浮いてしまわないように見ててあげてください。
これを何回か繰り返すうちに、だんだんコツを掴んで自分で思い切り地面を蹴ることが出来るようになります。
さて、これで足けりモードは完璧です。思い通りに乗れるようになったら、たくさん乗って遊ばせてあげてください。このバランス感覚に慣れることが、自転車マスターのためにとても重要です。
次回はいよいよ自転車に乗るための練習方法を伝授します。お楽しみに!